掌編小説


掌編小説 想いが届かなかった夏、壁に残った球音 を書きました。
お時間があるときにどうぞ。

 蝉の声がテレビの歓声と混ざり合っていた。画面の中では、汗にまみれた高校球児たちが、まぶしいほどの真剣さで白球を追いかけている。僕はテレビの前に座り込み、まるで自分もその一員であるかのように息を詰めていた。
 いつか、あの場所に立つ。そう信じて疑わなかった。

冒頭部分より




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