
【連載小説】きみの星には嘘がない を更新しました。
第11話は「水瓶座の反逆児」です。
お楽しみに!
「天文対話室・エフェメリス」のドアが開いた瞬間、室内の空気がビリリと震えたような気がした。
春の嵐が過ぎ去った後の、妙に乾燥した夜だった。 入ってきたのは、まだプレスの効いた新しいスーツを着た青年、西村翔(にしむら かける)、二十三歳。しかし、そのネクタイは緩められ、髪は風に吹かれたように乱れており、何よりその瞳が、檻に閉じ込められた野生動物のようにギラギラと苛立っていた。
「……ここ、星の配置で人生のバグを見つけてくれるって聞きました。俺の人生、今、完全にエラーを起こしてるんで、なんとかなりませんか」
翔は、挨拶もそこそこに、投げやりな口調で言った。
冒頭部分より
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